茶餐廳バカ一代

熱奶茶と菠蘿油から始まる、めくるめく茶餐廳の世界と旅の話。

遥かなる町、バトゥパハへ行くには(バトゥパハ交通アクセス2023)

はじめに書いておきますが、バトゥパハ(Batu Pahat)、めちゃくちゃ遠いです。特に日本からだと半日では到底たどり着くことができず、ほぼ丸一日を要します。下手したらヘルシンキバンクーバーあたりの方が実所要時間が短いのではないかと思うほどですが、それでもきっと、バトゥパハはあなたを待っています。

 

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2023年5月現在、バトゥパハへの主な行き方は下記の通り。


①    クアラルンプール国際空港(KLIA)から
時間はかかるものの、比較的楽でわかりやすいのがこのルート。日本やアジア各地からクアラルンプールへ飛んできたら、空港からバトゥパハまでは実はバスで一本なのです。2023年5月現在はAirport Coachと、YoYoという2社が空港(KLIA, KLIA2)とバトゥパハを結ぶバスを走らせており、片道だいたい50リンギット(約1,500円程度)で3列シートのそこそこ快適な車両に載せて運んでくれます。予約・購入もオンラインで出来るので、いざ着いたものの満席で乗れないということもありません。注意すべきなのは、距離の割に高速道路を走る区間が短く所要時間が長いこと。スレンバン(Seremban)、ムア(Muar)を経由するため、順調に進んでも4時間、渋滞に巻き込まれると4時間半以上を要することもあります。乗る前に水や、お手洗いの準備は忘れずに。

 

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②    クアラルンプール市内から
バトゥパハには鉄道駅が無いため、首都クアラルンプールからもアクセスはバス一択となります。クアラルンプールのバスターミナルはTBSというテレビ局のような名前で、中央駅(KL Sentral)からは空港鉄道KLIA Transitや、LRTなどでもアクセス可能。TBSからは30分~1時間おきに数社がバスを発車させていて、これもオンライン予約サイト(Busonlineticket)などで事前購入可能です。特に週末は混雑して満席!なんてことがしばしばなので、予定が決まったら早めに買っておくことをおすすめします。所要時間は2時間半~3時間、休日は高速道路が混む傾向にあるので、やや時間がかかります。

 

マレーシアの都市間バス予約サイト Busonlineticket

https://www.busonlineticket.com/

 

③    シンガポールから
なんだかんだで私もよくやる、シンガポールから/への移動。大まかな流れとしてはまず、チャンギ空港や市内からウッドランズのチェックポイント(国境検査所)へ向かいましょう。だいたい1時間もあれば到着できるはずです。出国後はシンガポールとマレーシア・ジョホールバルを隔てるコーズウェイをバスで渡って、ジョホールバルのチェックポイントでマレーシアに入国したら、そこからさらにバスで(シンガポールから直通もあります)ラーキンバスターミナル(Larkin Sentral)へ15分ほど。あとはバトゥパハ行きのバスに乗るだけ!ラーキンからは概ね2時間~2時間半でバトゥパハに到着しますし、本数も結構あります。ラーキンのバスターミナルは外国人でも入りやすいファストフード店もいくつかあって、待ち時間もそれほど苦にはならないはず。
だがしかし、このルートは運とタイミングに思いっきり左右されることに注意が必要です。チェックポイントが空いているときは片方のイミグレに着いてから、もう一方のイミグレを抜けるまで二国間のバス移動含めて30~40分で済んでしまうけれど、週末の混雑時には特にマレーシア側が地獄と化し、抜けるだけで2,3時間コースということもあります。特に気を付けたいのが金曜日や日曜日。ジョホールバルのイミグレは結構大きな施設なのですが、あまりにのんびりとしたマレーシア入出国審査と、どんどんやってきてホールを埋め尽くす旅客とで阿鼻叫喚なんてこともあります。星馬国境越えをする際は、くれぐれも時間には余裕を持って。。。

 

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星馬国境越えについて大変参考になる「のうやくん @yamidoh 」の記事

mounungyeuk.hatenadiary.jp

 

④    マラッカから
押しも押されもせぬ世界遺産都市、マラッカ。実はバトゥパハから意外と近いのです。マラッカのバスターミナルは旧市街から少し離れたところ(Melaka Sentral)にあるのですが、そこからバトゥパハへはムア(Muar)経由で約2時間。全区間一般道を走るのですが、そこまでひどい渋滞に巻き込まれることはなく、遅くても2時間半でバトゥパハに着けます。荷物が少なければ、途中のMuarで降りて散歩してもよいし、何より到着直前、茶色く淀んだバトゥパハ河を渡って市内に入るところに旅情があって私は好きです。バスの本数はそこまで多くないので、これも予約を忘れずに。

 

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この他にも、エアアジアホーチミンバンコク・ドンムアン線を飛ばしているジョホールバル空港から向かうルートや、マレー鉄道に乗ってクルアンからのんびり路線バスに揺られるルートなど、遠いだけあってバトゥパハへの道は多種多様な選択が可能です。どうやっても時間はかかるので、むしろその移動時間を楽しむくらいの気持ちが大切かもしれません。